【STEP02】目利きが教える!キューのえらび方
プレイスタイルで選ぶ
ちょっと難しい話かもしれないけれど、どんなゲームやショットが好きで、どんなプレーがしたくて、ビリヤードとどう付き合っていきたいのか……つまり「プレイスタイル」によってキューを選ぶのもいい。「とりあえず撞ければいい」でも「プロ仕様の高性能なものがいい」でもなんでもいいので、大まかな方向性を決めてみよう。
「プレイスタイル」を広く言うと、
「この先、どんな風にビリヤードと付き合っていくか」
ということ。それは、
買い替えを視野に入れて初めの1本を選ぶのか、
初めからハイスペックなもの持つか、
ということにも繋がってくるんだ。
キューの値段は何で決まる?
安いキューと高いキューの違いとは? 大きく言えば「性能」「品質」「希少性」が挙げられる。性能は例えば、手球の軌道の正確性と安定度、パワーやキレ(スピンの乗り)。品質は耐久性や工作精度。希少性とは原材料のレア度や構造・デザインの特殊さに現れる。初心者向けのキューはそこそこの性能で大量に作られているため安価だ。

人気の「ハイテクシャフト装備」キュー
ビギナーから経験者まで幅広い層に人気なのが、そこそこの価格帯で、いわゆる「ハイテクシャフト」と呼ばれる高性能シャフトを標準装備しているキュー。最近では多くのメーカーが「ハイテクシャフトの後付け」に対応しているので、手持ちのキューのノーマルシャフトをハイテクに替えてレベルアップすることもできる。

ノーマルとは? ハイテクとは?
1本のムク材から削り出したのが「ノーマル」シャフト。一方、ハイテクシャフトは、複数の木材を縦に貼り合わせたり、芯材を入れたり、特殊な先端構造にしたりして、手球の直進性の向上やパワーとキレのアップを実現した。この20年でハイテク使用者が劇的に増えているが、ノーマルならではの撞き味を好む人も多い。

いずれは「ブレイクキュー」も
キューの種類はいくつかあり、ここまで説明してきたのはほぼ全てのショットで使う「プレーキュー」のこと。他にも「ブレイク(専用)キュー」や「ジャンプ(専用)キュー」がある。ブレイクキューは基本的にプレーキューより太めで剛性が高く、強く打っても球負けしない特徴がある。ビリヤードを続けていればいつか欲しくなるキューだ。
