【STEP02】目利きが教える!キューのえらび方
使いやすさで選ぶ
ひと目惚れしたキューでも、実際に握ってみたら「アレ?」となることもある。その「フィーリングの良し悪し」の正体は、手に伝わる重量感や太さ、仕事の丁寧さ、そして振った時のバランス感など。また、キューの原材料は木のため、同じ仕様・製作方法でも個体差は少なからず出てしまう。実物に触れて初めてわかることは多い。
初めてキューを持つなら、できればショップで
実物を何本か手に取ってみるのがベター。
握り心地や振りやすさを確かめてみてほしい。
実際にボールが撞けたらもっといいけれど、
撞けなかったとしても感じられることは多いよ。
どれも全て同じ長さ・重さ……ではない
長さは150cm弱で、重さは540g前後というのが一般的なキューの仕様。でも、それよりわずかに長いもの・短いもの、重いもの・軽いものも存在するし、細かく言えば、太さも「テーパー」も異なっている。こういった違いによりキューの「バランスポイント」(重心)が決まり、それが「振りやすさ」に影響する。
「前バランス」や「後ろバランス」とは?
同じ重さのキューでも、材料・構造などによって「バランスポイント」は前めだったり、後ろ側だったりと異なる。気になったキューを手に取って、テーブルあるいは空中で振ってみよう。キミが振りやすいのは「前バランス」それとも「後ろバランス」? ウェイトボルト(重り)を着脱することでバランスを調整できるキューもある。
手に取った時のフィット感も大事
キューは1本1本太さが違う。そして、先端から徐々に太くなる構造を持っていて、その太くなっていくピッチ(「テーパー」)もモデルやメーカーにより異なる。人それぞれ手の大きさや指の長さが違うので、どんなテーパーのシャフトなら指通りがスムーズで、どんな太さのバットなら握り心地がよいのか。それも全てその人次第だ。
利き手に伝わってくる感触は?
もしも試打(試し撞き)ができるようであれば、より多くの情報が手と目から入ってくる。手球を捉えた時の「打感」の硬い・柔らかい、「しなり」の多い・少ない。ヒッティングサウンドも好みの分かれるところ。ある程度撞ける人なら、手球の直進性やパワー、スピンのノリ具合がわかる。感覚を総動員して「好み」を探そう。