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ビリヤードは世界中で楽しまれている競技&生涯スポーツ

ビリヤードは手軽に楽しめるレジャーとして、また、プロ・アマに限らず競技スポーツとしても世界中の数多くの国々でプレーされています。その歴史を紐解くと、起源については諸説がありますが、紀元前のギリシャではすでに、ビリヤードの原型とも言われる屋外スポーツが行われていたとも言われています。  ビリヤードが屋外スポーツから現在の室内型のスポーツに変化したのは中世のヨーロッパ。その後貴族のスポーツとして親しまれてきたビリヤードは、テーブルやキューなどの道具の進化とともに様々なスタイルを持つようになっていきました。  現在、IOC(国際オリンピック委員会)に連なる国際競技団体であるWCBS(世界ビリヤードスポーツ連合)は、世界の主要なビリヤード種目であるポケットビリヤード(プール)、キャロム、スヌーカーの3つを「キュースポーツ」として統括していますが、もちろんこの3種目以外にも、それぞれの国によって独自なスタイルを持ったビリヤードが盛んに行われています。  日本にビリヤードが初めて上陸したのは江戸末期の出島で、本格的に一般にも幅広くプレーされ始めたのは明治時代に入ってからのことです。まずはポケットのないテーブルでプレーするキャロムビリヤードが定着し、大正?昭和初期にかけては松山金嶺、桂正子といった世界的な名選手を輩出するまでに人気を博しました。  その後第二次世界大戦が終わると、アメリカで生まれたポケットビリヤードが関西を中心にして徐々に浸透していき、’80年代後半に訪れたプールバーブームをきっかけに、ポケットビリヤードが日本の中でのビリヤードのスタンダードとして認識されるようになっていきました。  現在、日本のビリヤード場ではポケットビリヤード、キャロム、スヌーカーの主要3種目が盛んにプレーされていますが、手軽なレジャー、生涯の趣味、さらにはプロスポーツまでと、人それぞれに幅広く楽しまれています。